【共創】東京ミーティング備忘録2 売上目標は必要か 2018.6.6.


東京ミーティングの備忘録です。

たから亭さんは、ご商売繁盛。
後から後からお客様が入って
来られて、どうお断りしようか という状況。

普通、野心高き経営者は
「2号店出したら」との コンサルや無責任助言
の耳聞こえの良い話に 乗っかって、次々と
多店舗展開して行きます。

そして、経営者の名声は
高まるのでしょうが、
現場のサービスは劣化し、
スタッフは疲弊し、
天災地変やデフレ、
ブームが去ったなどの
理由で、行き詰まります。


資本主義経済の
輪廻転生と言えば それまでですが、
何より、経営者の野心に
振り回されるスタッフが 可哀そうです。


たから亭の社長、小見山さん。

「そんなに働きたくないよ、
鍋降るのも腕が痛くなって来た。」

と人間味あふれることを言います。

とはいえ、会社ですから、
数値目標があったほうが
良いのではないかという 意見が、

フロアマネージャーの
宮澤さんから出ました。

ちなみに、たから亭さんは
これまで一度も「数字」を
スタッフに課したことは
ありません。

宮澤さんは、
「数字がハッキリしていた ほうがやりがいが出る」
と言います。

私は、
「数値目標は確かに必要 だけど、現場がそれを
意識しすぎると、 月末、『あともうちょっと』
と言うところで、必ず 『あと少し売ろうとしてしまう』
から、やめたほうがいいと助言しました。

今月、あと10万円、と 頭の片隅をよぎった瞬間、
お客様にとって、 本当に必要のないものを
売ってしまう可能性があります。


☆テスラ河合さんの例


オートネットワールドの河合さんの
仕事は「中古車販売」。
でもお店に商品である中古車は
並んでいません。

なぜかを聴くと、


「高萩さん、在庫を持つと、
どうしても、その在庫を売って
しまいたくなるんです。
在庫、回転させたいですから。」

「その在庫がお客様にとって
最適ということはまずない。
だから、希望を聞いてから探しています。」


物販だと、在庫があると、
どうしてもそれを売ってしまいたくなります。


☆でも、どうやって数字を作るの


手段と目標、目的を混同しないことです。

売上目標は、あくまで経営の「目的」を
目指すための通過点。

「目的」というのは、社会を良くするとか
子供の笑顔とか、そういうことです。

永遠の目的に向かうために、
「今年度の目標数値」
「今月の目標数値」がある。

達成手段です。


解決方法はふたつ。

ひとつは筋肉質の会社にすること。
固定費が無駄に多かったり、
無駄な人材を抱えていると、
その固定費の為に売上が必要に
なる。本末転倒も良いところです。

ふたつめは、
水道の蛇口を複数持つ。

これは、明日、お話しします。

(有)ベルテンポ・トラベルアンドコンサルタンツ
      代表取締役 高萩 徳宗